ママス&パパス/夢のカリフォルニア (1966)【’60s Rock Masterpiece】

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【60年代ロックの名曲】
The Mamas & Papas
California Dreamin’ (1966)

この歌の誕生にまつわる物語は、下の動画の左端の美女ミシェルと、ギターを弾いているジョンがカリフォルニアで出会ったことから始まる。

まだ高校生だったミシェルは、ライヴハウスで演奏していたジョンに一目惚れし、その日のうちに二人でニューヨークへ駆け落ちした。

今の日本なら淫行および未成年者略取の罪で活動休止は確実、場合によっては逮捕も有り得る行動である。

しかしなにしろ当時は「愛と平和と自由、そしてフリーセックス、なんならドラッグも」の時代である。

まあ今よりはずっとおおらかで、自由で、なんでもアリの時代だったのだろう。うらやましい限りだ。

その二人がニューヨークのモーテルで暮らしながら、カリフォルニアとはあまりに違う寒さに震えながら、この曲を書いたのだという。

勘違いしやすいが、この曲はニューヨークの冬の歌なのだ。
カリフォルニアを夢見ているちょっとせつない歌なのである。

二人はカリフォルニアに戻ってキャス(ぽっちゃり女性)とデニー(ギターを弾いてないほう)を加えてママス&パパスを結成した。

そして、この曲を2枚目のシングルとしてリリースすると全米4位の大ヒットとなった。

アルバムも売れ、世界初の野外コンサート、モンタレー・ポップ・フェスティバルでも中心的な役割を果たしたものの、ミシェルはあろうことかデニーと不倫し、グループは崩壊、デビューから3年で解散した。

このなかなかのロッキンネーチャンの美女ミシェルは、その翌年にはあのデニス・ホッパーと結婚したものの、たった1週間で離婚している。

まあ今の日本ならただちに芸能界から抹殺されだろうが、さすがは愛と平和と自由の時代である。

(Goro)