ザ・ローリング・ストーンズ/ミス・ユー(1978)

SOME GIRLS
ザ・ローリング・ストーンズ
【100グレイテスト・ソングス】#39
The Rolling Stones – Miss You

1978年のアルバム『女たち』のオープニングを飾る、当時大流行中だったディスコ・ミュージックをモロに取り入れ、全米1位、全英3位の大ヒットとなった。

当時はディスコ・ミュージックと言えば、内容の薄いチャラチャラした商業用ダンス音楽として、ロック・ファンからは敵視されていたものだった。
そんなものをあのストーンズが取り入れ、しかもマジのディスコ・ナンバーとして世に受け入れられ、ディスコでかかりまくり、大ヒットしたものだから、賛否両論が巻き起こった。

しかしストーンズはそもそも、ブルースからスタートして、R&B~ソウル~ファンクと黒人音楽をリアルタイムで吸収し、黒人音楽をベースにしたロックを辿って来たのである。
ディスコ・ミュージックはソウルやファンクから派生して生まれ、黒人と(なぜか)ゲイに支持されて火が点いた音楽だった。だからストーンズがディスコ・ミュージックをやるというのはそれほど突飛なことでもない。

「ミス・ユー」はディスコ的なビートを使っていても、艶っぽいギター・リフが曲の中心となっていて、結局はロック・ミュージックの名曲になっている。
あるいは、70年代ディスコ・ミュージックの大ヒット・ナンバーとして、最もカッコイイ名曲とも言えるだろう。

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