【映画】『エルヴィスとニクソン ~写真に隠された真実~』(2016 米) ★★★☆☆

エルヴィスとニクソン ~写真に隠された真実~ (字幕版)

【音楽映画の快楽】
Elvis & Nixon

監督:リザ・ジョンソン
主演:マイケル・シャノン、ケヴィン・スペイシー

1970年、エルヴィス・プレスリーは、ロック・ファンの若者たちにドラッグが蔓延し、さらにそれを推奨するかのように歌うアーテイストたち(ビートルズやストーンズなど)に危機感を覚えた。

そのような不届きなアーティストや芸能関係者たちを自らの手で逮捕したいと考え、正式に麻薬取締局の潜入捜査官に任命してもらおうと、当時のニクソン大統領に面会を求め、直談判する、というトンデモ話。しかし、これがなんと、実話だという。

アポなしでやってきたエルヴィスに対して、最初、ロック嫌いのニクソンは「ロックンローラーをホワイトハウスには入れん」と息巻いていたのだけど、娘から「サインを貰ってくれ」とせがまれるなどして渋々招き入れると、当時のドラッグ・カルチャーやヒッピー文化が大嫌いで、ビートルズを悪魔の手先のように罵るエルヴィスに共感し、次第に打ち解けていくという面白い話だ。

エルヴィスがそういう考えの持ち主だったのは初めて知ったけど、南部出身で空軍にも入隊しているぐらいだから、やはり結構強めの保守思想だったんだろうなあと想像する。

そのうえロック史的にも、ロックンロールの玉座をエルヴィスから奪ったのはビートルズやストーンズだったわけで、それに対する忸怩たる思いというのも意外と根に持ってたりしたんだろうなあと想像する。

なんだか、ますますエルヴィスが好きになった。