ジェームス・ブラウン/トーキン・ラウド・アンド・セイイン・ナッシング(1972)

ゼア・イット・イズ

【ファンクの快楽】
Talkin ‘Loud and Sayin’ Nothing

songwriters : James Brown, Bobby Byrd

R&Bチャート1位、全米27位のヒット・シングル。

タイトルは「声はデカいけど、中身はなにもない」という、当時の政治家を批判したものだ。まあ、今でもそういう政治家はいるけれども。

1970年代前半、こういうキレッキレの斬新なファンク・ナンバーが次々とリリースされて、ソウル界からロックの方へと境界を越えてくる圧倒的なパワーの進撃の巨人たちに、ロック・アーティストたちもビビっただろうなあと想像する。

ベースのブーツィー・コリンズを中心としたリズム隊が最高にクールだ。

途中、JBの「STOP!」の掛け声で1回ブレイクして、ヴォーカルの掛け合いだけになった後、またバックが戻ってくるところなんて、もう一生聴いてられるような気分になってしまう。