シェリル・クロウ/マイ・フェイヴァリット・ミステイク(1998)

グローブ・セッションズ+1

【女子ロックの快楽】
Sheryl Crow – My Favorite Mistake

昔から女子ロッカーなんてのはモテないものと相場が決まってるのだけれど、この人だけはやたらとモテモテな印象がある。

特にオッサンたちから。

ちょうどロックとカントリーの中間ぐらいの立ち位置で、どっちの界隈からもコラボやら競演やらでモテモテだ。

美人で賢そうでカッコいいのに、どこか距離が近くてオープンな感じがまた男心をそそるのかもしれない。

この曲は3rdアルバム『グローブ・セッションズ』からのシングルで、全米20位、全英9位のヒットとなった。
イギリスでヒットしているのは、曲調のせいかな。イントロが始まった瞬間に、「あれ? キース・リチャーズがいるのかな?」と思ったもんな。

付き合い始めた男の不誠実さを鋭く見抜いて、「わたしはこんなゲームを楽しむようなバカじゃない。これはわたしのお気に入りの失敗」と歌う、意味深な大人の恋愛の歌だ。

たまたま過去にエリック・クラプトンとの大人の恋が噂になっていたものだから、この歌詞に出てくるウソつきでスケベでマヌケな男はクラプトンではないかという推測のゴシップは、世界の果てまで隈なく届けられた。

シェリル・クロウは「クラプトンのことではない」とはっきり否定しているが、それをどれだけの人が信用したのかはわからない。

気の毒なのはクラプトン容疑者だ。
まさか「オレじゃねえよ!」と声をあげるわけにもいかんし。
どちらにしろ、いちばんの被害者であることは間違いない。

もしわたしがその立場なら、こんな歌は恐ろしくて絶対に聴けないだろうな。。

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