ストーンズ史上初となる全キャリアから選曲されたベスト盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#66

Forty Licks - Best of

『フォーティ・リックス』(2002)

“Forty Licks” (2002)
The Rolling Stones

ストーンズの60年代の楽曲はアブコ・レコードが権利を持ち、71年以降の楽曲はローリング・ストーンズ・レコードが権利を持っているので、これまでストーンズの全キャリアからの楽曲が収録されたベスト盤は存在しなかったが、このバンド結成40周年を記念した2枚組ベストで初めて実現した。

40周年に掛けてディスク2枚に40曲が収録されたが、Disc1には60年代の楽曲が20曲、Disc2には71年以降の楽曲16曲と、新曲4曲が収録された。

Disc 1

  1. ストリート・ファイティング・マン – Street Fighting Man
  2. ギミー・シェルター – Gimme Shelter
  3. サティスファクション – (I Can’t Get No) Satisfaction
  4. ラスト・タイム – The Last Time
  5. ジャンピン・ジャック・フラッシュ – Jumpin’ Jack Flash
  6. 無情の世界 – You Can’t Always Get What You Want
  7. 19回目の神経衰弱 – 19th Nervous Breakdown
  8. アンダー・マイ・サム – Under My Thumb
  9. ノット・フェイド・アウェイ – Not Fade Away
  10. マザー・イン・シャドウ – Have You Seen Your Mother Baby?
  11. 悪魔を憐れむ歌 – Sympathy for the Devil
  12. マザーズ・リトル・ヘルパー – Mother’s Little Helper
  13. シーズ・ア・レインボー – She’s a Rainbow
  14. 一人ぼっちの世界 – Get Off of My Cloud
  15. ワイルド・ホース – Wild Horses
  16. ルビー・チューズデイ – Ruby Tuesday
  17. 黒くぬれ! – Paint It, Black
  18. ホンキー・トンク・ウィメン – Honky Tonk Women
  19. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ – It’s All Over Now
  20. 夜をぶっとばせ – Let’s Spend the Night Together

Disc 2

  1. スタート・ミー・アップ – Start Me Up
  2. ブラウン・シュガー – Brown Sugar
  3. ミス・ユー – Miss You – 3:35
  4. ビースト・オブ・バーデン – Beast of Burden
  5. ドント・ストップ – Don’t Stop(新曲)
  6. ハッピー – Happy
  7. 悲しみのアンジー – Angie
  8. ユー・ガット・ミー・ロッキング – You Got Me Rocking
  9. シャッタード – Shattered
  10. 愚か者の涙 – Fool to Cry
  11. ラヴ・イズ・ストロング – Love is Strong
  12. ミックスト・エモーションズ – Mixed Emotions
  13. キーズ・トゥ・ユア・ラヴ – Keys to Your Love(新曲)
  14. エニバディ・シーン・マイ・ベイビー – Anybody Seen My Baby?
  15. スティーリング・マイ・ハート – Stealing My Heart(新曲)
  16. ダイスをころがせ – Tumbling Dice
  17. アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト – Undercover of the Night
  18. エモーショナル・レスキュー – Emotional Rescue
  19. イッツ・オンリー・ロックン・ロール – It’s Only Rock ‘n Roll (But I Like It)
  20. ルージング・マイ・タッチ – Losing My Touch(新曲)

ストーンズの音楽性の変遷というとなんとなく、60年代は山あり谷ありで、70年代以降は楽曲充実・名盤連発の黄金時代みたいなイメージもあるが、このDisc1と2を比較してみると、圧倒的にDisc1の方が充実している気がする。選曲の問題もあるのだろうけれども。

新曲からは「ドント・ストップ」がシングル・カットされた。ザクザクとしたキースのリフが牽引する、いかにもストーンズらしいロックンロールだ。

アルバムの最後を飾るキースが歌う新曲「ルージング・マイ・タッチ」はピアノとアコギがとても美しい音で録られている、大人のバラードだ。

新曲が4曲も入ってることでコアなファンは無視できなくなるけれども、逆にそのせいで入門用に薦めるならこのベストじゃないってことになってしまうあたりが微妙な仕上がりに。

(Goro)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする