No.127 ザ・ビーチ・ボーイズ/素敵じゃないか (1966)

PET SOUNDS
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その127
The Beach Boys – Wouldn’t it be nice

1966年の名盤『ペット・サウンズ』のオープニングに収録された曲。
シングルカットもされ、全米8位の大ヒットとなった。

日本では2013年の映画『陽だまりの彼女』(主演:松本潤、上野樹里)で主題曲として使われてシングル発売までされ、思わぬリバイバルヒットとなった。
わが娘も映画を観て帰ってくるなり、「ビーチなんとかの『素敵じゃないか』をあたしのiPodに入れといて」と指示してきたぐらいだ。

キラキラとしたギターのファンシーなイントロの後、これ以上はないぐらいキャッチーな歌メロで始まり、ところどころに意外な展開を仕込んで、よりユニークで美しいポップソングに仕上げている。
天才ポップ職人、ブライアン・ウィルソンの真骨頂だ。

2015年に公開された、ブライアン・ウィルソンの半生を描いた映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』には、その常識に縛られない奔放な音楽の才能から、精神を病み、さらに悪意ある人々に利用されていく痛々しい人生が描かれていた。
映画では『ペット・サウンズ』のレコーディングシーンも再現されていたが、まるで子供がやりたい放題に楽器や動物で遊んではしゃぎまわっているような感じだったが、あれで出来上がったのがあのアルバムだとしたら、やはり天才というほかない。

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