No.137 ジャニス・ジョプリン/ミー・アンド・ボビー・マギー (1971)

PEARL
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その137
Janis Joplin – Me & Bobby McGee

そのクリス・クリストファーソンが書いたこの曲は、カントリーシンガーのロジャー・ミラーが1969年に録音したのが最初だ。
その後、クリストファーソンも自ら歌って自身の1stアルバムに収め、翌年にジャニスがカバーした。

さすがはジャニス、完全に自分のものにしてしまっている。
ジャニスが歌ったら誰もかなわないなあ、などとあらためて思う。

「自由だということは失うものが何も残っていないということ」というフレーズは、クリストファーソンが歌うと絶望的に哀しく胸に迫るものがあるけど、ジャニスが歌うとまるでそれが待ち望んでいた真の幸福のように、穏やかな喜びと希望に満ちているかのように聴こえる。

1970年10月4日、アルバムをレコーディング中だったジャニスは、自分の部屋でヘロインを過剰摂取して死亡しているところを発見された。

クリストファーソンはジャニスのスタジオに遺された「ミー・アンド・ボビー・マギー」のテープを聴いて、こう言ったそうだ。
「ジャニスのために書いたわけじゃないのに、ジャニスのことのようだ」

この曲はジャニスの死後にシングルとして発売され、全米1位に輝いた。
ジャニスのシングル盤が大ヒットしたのは、これが最初で最後だった。

シャウトしまくるド迫力のジャニスもいいけど、こんなふうにカントリー・ソングをナチュラルに歌うジャニスもとてもいい。
もっとたくさんジャニス流のカントリー・ソングを聴いてみたかったな。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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