No.158 アバ/ダンシング・クイーン (1976)

S.O.S.~ベスト・オブ・アバ
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その158
ABBA – Dancing Queen

12歳の時、毎週楽しみに見ていたTBSの『ザ・ベストテン』でわたしはアバを初めて見た。
1978年のことである。
口パクでこの「ダンシング・クイーン」を歌った。それがわたしの洋楽初体験だ。
ちょうどその頃からラジオのチャート番組なんかもチェックし始め、彼らがその後連発したヒット曲は全部知っている。

その後わたしは残念なことにロック好きになってしまったので、アバなんてずいぶんおろそかにしていた。

しかし1992年、BSで放送したイギリスのレディング・フェスを見ていたら(わたしにとってのメインはニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズだったのだけど)、衣装や振付までバッチリきめたアバのコピー・バンドが出てきて「ウォルタールー」「マネー・マネー・マネー」「ダンシング・クイーン」を披露したのだ。

久しぶりに聴いて、なんて凄い曲なんだろうとあらためて思った。
「ダンシング・クイーン」の、観客を一瞬にして一体にしてしまうイントロから鳥肌が立つようで、キャッチーでドラマチックなメロディー、美しいハーモニー、素晴らしいアレンジ、完璧な曲としか言いようがない、と思った。

当時のわたしはただ激しくて刺激的なだけのロックに飽きてきて、ニルヴァーナやスマパンのような、オリジナリティーのある素晴らしいメロディを持った音楽を求めていたのだけど、なんだ、それだったらこんなところにいくらでもあったじゃないか、と思ったものだった。

わたしが好きなのはロックだけじゃないなあ、とそのときに思った。
それ以来わたしは、12歳の頃の原点に戻って、できるだけジャンルにこだわらず、なんでも聴こうと心がけている。

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