デッド・ケネディーズ／ホリデイ・イン・カンボジア（1980）

1979年にデビューしたサンフランシスコのパンク・バンド、デッド・ケネディーズの1stアルバム『暗殺』からのシングルだ。

すべてが不穏極まりない。

アルバムタイトルは『Fresh Fruit for Rotting Vegetables（野菜を腐らせるための新鮮な果物）』だ。
なんだろう、『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』みたいなことか。

日本の発売元のトイズファクトリーは、よく『暗殺』なんて邦題つけたなあ。
怖いものなしの時代だったのだろうか。
もし今の世の中だったら、バンド名も、アルバムタイトルも、邦題も、曲の歌詞も、なにもかもが炎上して大火災だ。

デッド・ケネディーズは社会派ハードコアパンクの草分けとなったバンドだが、ポップ要素もあるので、ちょっとメロディアスなハードコアみたいな感じになっているのが独特だ。

80年代に4枚のアルバムを残したが、その後、権利関係や金銭問題で訴訟に発展し、バンドは分裂してしまった。