No.281 ザ・ストーン・ローゼズ/憧れられたい (1989)

ザ・ストーン・ローゼズ-20th アニヴァーサリー レガシー・エディション
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その281
The Stone Roses – I Wanna Be Adored

これももう、28年も前の曲なのか。
いやになるな。

いやになるのは、おれもそんなに年を取ったんだなあ、というおそろしく実感が無い事実に戸惑うことと、28年も経ってもこの彼らの1stアルバム『石と薔薇』を聴けば、相も変わらぬ清々しい感動を覚えてしまう、という自分の成長の無さなのかもしれない。

それほど、今聴いてもこのアルバムは素晴らしい。
アートっぽいのにワイルドでもあり、奇を衒わず、カッコつけすぎず、ポップであり、ロックでもあり、うるさすぎず、甘すぎず、そういう歌を、わたしは聴きたい。

「憧れられたい」はこのアルバムの冒頭を飾る、彼らの代表曲だ。

英米同時多発ロック革命のひとつが聖地マンチェスターでストーン・ローゼスをメインアクトにして始まり、この曲はまさにそのシンボルのようなものだった。
60年代ロックに回帰しながらもダンスビートを取り入れるなどの斬新さを併せ持ったその新しいロックの波は、”おマンチェムーヴメント”と呼ばれた。

このバンドはドラムのレニを中心としたグルーヴ感が素晴らしいし、たまに本気を出すギターもまたカッコいい。
あのモンキー的なヴォーカルだけちょっといまいちな感じがするのはご愛敬だ。
ヴォーカルまで完璧だったらもうオルタナではなくなってしまう。

MTV全盛時代の華やかなロックスターたちとは似ても似つかない、どこかそういう素人臭いところがあったのも当時は魅力だったのだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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