笠置シズ子/買い物ブギ―(1950)東京ブギウギ(1947)

笠置シヅ子~ブギの女王~

買い物ブギー
【ニッポンの名曲】#36

作詞・作曲:服部良一

わたしの好きな日本の歌謡曲で、いちばん古い歌はなんだろうと考えていたら、この曲に思い至った。

戦後まだ5年目、トリスウヰスキーとヤクルトと森永ミルクキャラメルが発売され、金閣寺が放火で全焼し、朝鮮戦争が勃発し、マディ・ウォーターズが「Rollin’ Stone」を録音した年だ。

「ブギーのアイドル」はマーク・ボランだが、この笠置シズ子はそれより先に「ブギーの女王」呼ばれた。

初めてこの曲を聴いたのがいつだったか忘れたが、たぶん20代の頃だっただろう。
一応コミックソングではあるが、歌詞は支離滅裂なほどシュールで、ラップみたいなクールなヴォーカルに急に手拍子が入ってきたり、最後の方の「オッサン、オッサン、オッサン、オッサン!」と連呼するところなどは、気違いじみていて、前衛なのか?と思ったほどだ。
一度聴いただけで気に入った。

笠置シヅ子全曲集 東京ブギウギ

東京ブギウギ
【ニッポンの名曲】#37

作詞・作曲:服部良一

そして、笠置シズ子の最も知られている代表曲は1947年の「東京ブギウギ」だ。
敗戦からわずか2年後、焦土と化した地獄のような国で「心ウキウキワクワクー」とポップに歌った、この立ち直り方は凄い。
きっと日本中を勇気づけたに違いない。
地獄の淵からの復興のオープニングテーマとなった、日本のポップスの原点と言える、偉大な歌だ。