作詞:有馬三恵子 作曲・編曲:筒美京平
この曲も初期の筒美京平の代表作だ。
1971年6月に発売された南沙織のデビュー曲で、オリコンチャートで2位まで上がる大ヒットとなり、レコード大賞新人賞を受賞した。
「真夏の出来事」もそうだったが、この曲もまた、酸味も雑味も無い、かと言って甘すぎない、爽やかな果汁のようなメロディとアレンジが素晴らしい(下の動画はホーンを足してるのが若干うるさい。TV向けアレンジなのだろう)。
後にリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」(1970)を聴いたときにイントロやアレンジの感じとAメロがこの曲によく似ているので、あの筒美京平でもときにはパクっオマージュを捧げることがあるんだなと思っていたのだけど、今回これを書くためにウィキペディアを読んでいたら下のような記述があって、ガッテンがいった。
デビューへ向けたプロジェクトの中で南と作曲者の筒美京平が初めて顔を合わせた際、筒美から「何が歌えるの?」と聞かれた南が、リン・アンダーソン(Lynn Anderson)の「ローズ・ガーデン(Rose Garden)」だけ歌える、と答え、これが元になって筒美は「17才」を書いたという。
(出典:ウィキペディア 17才)
沖縄出身で、化粧っ気のない健康的なブラウンの肌とストレートの長い髪、そしてミニスカートというビジュアルは当時の流行の最先端だったのだろう。アムラーみたいなものだ。今ならなにラーって言うのか知らないけれど。
南沙織は7年間に28枚のシングルと19枚のアルバム(多いなあ)を発表し、1978年に引退して上智大学に入学した。その翌年には、残念ながら篠山紀信と結婚してしまった。