ザ・ポリス/ロクサーヌ(1978)

アウトランドス・ダムール

【70年代ロックの快楽】
The Police – Roxanne

ポリスの2ndシングルとして発表された曲で、全英12位、全米32位の出世作となった。

ロクサーヌという娼婦を愛した男が、「もう街に立たなくていい、体を売りに行かなくていい」と諭す歌だ。

水商売や風俗で働く女性に、客が恋愛感情を抱いてしまうというのはよくあることだ。
勘違いしてストーカーじみたイタい客になる場合もあれば、本当に恋愛関係になって結婚に至る場合もある。

この歌がそのどっちの状態を歌っているのかはわからないけど、わたしにはこの曲の雰囲気や、スティングが後半ちょっとキレながら歌っているところなどから、前者のストーカー野郎のような気がする。
「見つめていたい」もストーカーの歌だし、スティングにはちょっとそういう傾向があるのかもしれない。

ポリスと言えばレゲエなので、この曲もその代表格と思っていたけど、この曲はタンゴのリズムをモチーフにしたのだそうだ。確かにそう言われてみれば、タンゴだ。

それにしても男と女にはいろんなことがある。
祝福される恋路あり、人目を忍ぶ恋路あり、愛憎ぐっちゃりの恋路あり、精神のみの恋路あり。だから人生は面白い。

いろんなことがないようにしようとする、一億総PTAみたいな無理クリーンな社会に愛の神の鉄槌を。
他人の恋路をグタグダ言ってるやつは、坊さんにでもなりやがれ。

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