ザ・ステアーズ「ウィード・バス」(1991)

Mexican R'n'b

【90年代ロックの快楽】
The Stairs – Weed Bus

1年にデビューして、あっという間に解散してしまったのでよく知るヒマもなかったバンドだが、ちょっと面白くて好きだったのだ。

ザ・ステアーズはリバプール出身の3人組である。
この曲はデビュー・シングルで、『メキシカンR&B』というふざけたタイトルの、彼らにとって唯一のアルバムにも収録された曲だ。

しかしアルバムタイトルもジャケもふざけすぎてはいるが、実はこのアルバム、全曲モノラル録音なのだ。こういうことをやるのはドクター・フィールグッドにしろミシェル・ガン・エレファントにしろ、こだわりの鬼みたいな人たちだけだ。

曲はストーンズの「ラスト・タイム」とザ・フーの「マジック・バス」を合わせたようなゴリゴリのブリティッシュビートだ。まるでブリティッシュビートに忠誠を誓ったかのように踏み外さない。
ロック好きの連中に60年代の名曲だと言って聴かせても、きっと疑わないだろう。

歌詞は、仕事を終わったらぎゅうぎゅうづめの”おんぼろバス”に乗って帰る、降りようとしても体が固まって降りられない、死ぬまできっとぎゅうぎゅうづめだろう、みたいなせつない歌詞だ。

ちょっと老けて見えるがヴォーカルのエドガー・サマータイムはこの当時20歳だそうだ。
そしてこの曲はその5年前、15歳のときに書き上げたということらしい。

意外にも、天才だったのかもしれない。

Youtubeには音が悪いPVしかなかったのが残念。そういうときはいつもなら音質の良い、音だけで映像が無いものをアップするのだけど、これは実にカッコいいPVなので、あえてこっちをアップしました。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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