No.067 テレヴィジョン/マーキー・ムーン (1977)

Marquee Moon
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その67
Television – Marquee Moon

テレヴィジョンもまたNYパンクの代表に挙げられる存在だけれど、ラモーンズやハートブレイカーズのようなシンプルな原点回帰のロックンロールとはまったく違う。

ダークな異世界から聴こえてくる、冷たい狂気と仄かなエロの匂いがする、これ以上どうにもできないぐらい完成した音楽だ。
初期パンクの時代なのに、雰囲気はどことなく80年代のニュー・ウェイヴみたいだ。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド~テレヴィジョン~ソニック・ユースという系譜のど真ん中にいる、ニューヨーク・アンダーグラウンド・フロアのレジェンドだ。

この曲は彼らの名盤1stアルバム『マーキー・ムーン』に収録されたタイトル曲。
10分40秒という長い曲だ。
もしかするとこの≪500≫で選ばれる曲の中では最も長い曲になるかもしれない。

ジャムセッションみたいな長い曲はわたしは苦手なのだけど、この曲は最後までずっと聴いていられる。名曲だ。
でも朝からは聴けない。やっぱり夜じゃないと。

ひきつったようなヴォーカルの歌メロもいいけど、この曲はギターがすごく好きだ。