No.251 T.レックス/20センチュリー・ボーイ (1973)

20TH CENTURY BOY
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その251
T.Rex – 20th Century Boy

さて、後半の1発目はこの曲からです。

浦沢直樹の漫画『20世紀少年』のタイトルになり、その作品が映画化されてこの原曲も使われ、ほかにも様々なCMで使用されるなど、日本では間違いなくTレックスのいちばん有名な曲だ。

指1本で弾けるたった2音のおそろしく単純なギターリフだけでこれほど人々を魅了した曲も無いだろう。
そのカッコ良さと、そのシンプルさ、その簡単さがこの曲を、ロックンロールの輝かしいシンボルのようにしているとも言えると思う。

漫画『20世紀少年』は、中学生の主人公が放送室を乗っ取ってこの「20センチュリー・ボーイ」のレコードを校内に大音量で流すシーンから始まる。
「そうすればなにかが変わるかもしれない」と思ったからだ。
それは大昔のこと、「ロックが世界を変えるかもしれない」と信じられていた時代の話である。

でも、なにも変わらなかった、という挫折から物語は始まる。
でも、やっぱりなんか変わったんじゃないか、というところでこの物語は終わる。

変わったに決まってるだろう、とわたしなんかは思う。

もしもロックが無かったら、わたしには友人なんてひとりもいなかっただろうし、こんななんの取柄もない人間にとってはただただうんざりするような毎日をじっと孤独に耐えるだけの人生だったに決まっているのだ。
それを思うとずいぶんマシな世界に変えてくれたものだと思う。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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