No.375 ジェイムス/シット・ダウン (1989)

Sit Down
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その375
James – Sit down

先輩のザ・スミスと同じようなネーミングセンスのジェイムスもマンチェスターで結成されたグループだ。86年にインディーズのファクトリー・レコードからデビューした。

いわゆる”マッドチェスター”ムーヴメントはその2年後のストーン・ローゼスのデビューによって大いに盛り上がるが、そんな華のある後輩たちのおかげで、やや地味な先輩であるジェイムスも脚光を浴びることになった。
発表当時は鳴かず飛ばずだった「シット・ダウン」を91年に再発してみると、ブームの勢いに乗って、全英2位の大ヒットとなった。

そもそもロックというものは「Stand Up!」(立ち上がれ!)という精神性の音楽だと思うのだが、「Sit Down!」(まあまあ落ち着けよ、とりあえず座れってば)と歌ったのはそれはそれで画期的だと思う。いかにもジェイムスらしい。

ダンスのグルーヴを取り入れたロックとして人気を集めたマッドチェスターのブームは一瞬で終わったものの、その後もジェイムスは人気を維持し、98年発売のベスト盤では初の全英1位も獲得した。

ストーン・ローゼスは別格として、インスパイラル・カーペッツにしてもシャーラタンズにしても、なんとなくノリだけの楽曲が多くて、わたしはあまり好みではなかったが、ジェイムスはソングライティングにもそれなりに印象に残るものがあった。

「シット・ダウン」はイギリスでは国民的なロック・アンセムとして定着しているそうだ。

2001年に一度解散したものの、2007年に再結成、2014年には13枚目のアルバムを発表するなど、彼ららしくマイペースに活動を続けている。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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