ザ・ローリング・ストーンズ/ゴーイング・トゥ・ア・ゴーゴー(1982)

スティル・ライフ(アメリカン・コンサート’81)

ザ・ローリング・ストーンズ
【100グレイテスト・ソングス】#98
The Rolling Stones – Going to a Go-Go

1982年発表のライヴ・アルバム『スティル・ライフ』からの先行シングルとして発売され、全米26位、全英25位のヒットとなった。

60年代のモータウン・レコードを、歌手として、ソングライターとして、プロデューサーとして、大車輪の活躍で屋台骨を支えた天才・スモーキー・ロビンソン率いるミラクルズのヒット曲のカバーだ。

アルバム『スティル・ライフ』は、10曲しか収められていないライヴ・アルバムだ。

ライヴ・アルバムというと、今やCDやDVDの2枚組で、実際のセット・リストに近い収録曲で再現するものが主流だ。
たしかにそういうのも良いけれども、昔のレコードのように、10曲ぐらいにに厳選されたライヴ盤のほうが選曲や曲順の妙があり、作品として面白みがあり、味わい深くてわたしは好きだな。

この『スティル・ライフ』は、アメリカ・ツアーということも意識してるのか、10曲中4曲がアメリカのオールディーズのカバー曲(ロカビリー、R&B、モータウン×2)で、これがこのライヴ・アルバムをより意義のあるものにしていると思う。

「みんなでゴー・ゴーへ行って踊ろうぜ!」と歌うこの曲のストーンズ・バージョンは、スモーキー・ロビンソンによる元のアレンジは尊重しながらも、ストーンズらしいロック的なキレ味のあるギターや、クールなドラムがカッコいい。

若者は知らないだろうけど、「ゴー・ゴー」というのは60年代後半に流行したダンスホールのことで、今で言うクラブみたいなものだ。日本でもすごく流行った。

ちなみに「ゴー・ゴー」を三省堂の大辞林でひいてみると「ロック音楽に合わせて体をくねらせながら踊る激しいダンス」なのだそうだ。

いいねぇ。
わたしもくねらせてみたかった。