オアシス/リヴ・フォーエヴァー(1994)

Live Forever

【ブリット・ポップの快楽】
Oasis – Live Forever

1994年はロック・シーンが激変した年だった。

4月5日、ニルヴァーナのカート・コバーンが自ら命を絶ったことで、90年代初頭から米ロック・シーンを揺るがせたグランジ・ロック・ブームが完全に終わりを告げた。
そして、カートの死から6日後に、イギリスではオアシスがシングル「スーパーソニック」でデビューした。
次のロック・シーンを牽引する新しい主役の登場は、偶然とはいえ、残酷なほど迅速だった。

この「リヴ・フォーエヴァー」は、オアシスの1stアルバム『オアシス(Definitely Maybe)』からのシングルで、全英10位となった彼らの出世作だ。

この曲を書いたノエル・ギャラガーのソング・ライティングの才能に、世界中のロック・ファンが注目した。
ノエルはこの曲について次のように語っている。

当時のニルヴァーナなどのグランジは、自己嫌悪と「死にたい」というものばかりだった。俺はそう思わないし、カート・コバーンみたいなのには腹が立った。だから「永遠に生きたい」と歌う曲を作った。

(英「MOJO」誌 中山啓子訳『ロック不滅の100曲』廣済堂出版)

そしてオアシスのデビューから2週間後の4月25日、ブラーが3rdアルバム『パーク・ライフ』を発表して、全英1位の大ヒットとなった。
ここから、オアシスとブラーを中心とした、ブリット・ポップムーヴメントがスタートした。

このブログの歳末特別企画として、今日から2週間、当時のブリット・ポップの代表曲を紹介していきます。

しかし玉石混淆だったこともあってブリット・ポップには当時から賛否両論あり、ロック好きのあいだでも好き嫌いが分かれたものだった。

だから、嫌いな人はごめんなさい、好きな人は、乞うご期待。

(Goro)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする