名盤100選 42 ザ・ドアーズ『ハートに火をつけて』(1967)
アメリカの郊外の大型スーパーなんかに行くと「ハートに火をつけて」がインストゥルメンタルで店内に流れているのは普通の光景なのだそうだ。 中高年のアメリカ人にとってはドアーズは懐メロであり、日本...
アメリカの郊外の大型スーパーなんかに行くと「ハートに火をつけて」がインストゥルメンタルで店内に流れているのは普通の光景なのだそうだ。 中高年のアメリカ人にとってはドアーズは懐メロであり、日本...
完成度が高すぎるのか低すぎるのか、それすらもわからないほど、奇妙なアルバムである。ロック史上における三大珍味のひとつと言えるだろう。 わたしはこのアルバムをどんなシチュエーションで聴くの...
わたしがザ・スミスを好むのは、それがよく言われるように彼らが特異なロックバンドだからではない。 わたしからするとほとんどのアーティストがヘンテコなことばかりやっていたように思える80年代の「ロック...
わたしが初めてスプリングスティーンを聴いたのは17歳のときで『ネブラスカ』というアルバムだった。 暗い、と思った。でもだんだん病みつきになった。きっとわたしも病んでいたのだろう。 それ...
レナード・コーエンは1934年生まれなので、今年75歳である。2000年代に入ってからも3枚アルバムを出している。まだ現役である。 カナダ人で、1960年代は詩人・小説家として本国で知ら...
メンフィス出身のアレックス・チルトン、ミュージシャンの間では神格視する人も多いはずのこのアーティストはしかし不遇な音楽人生を送り続け、たぶん現在に至ってもまだそうである。 その彼が中心となっ...
アーニー・グレアムはアイルランド出身のシンガー・ソング・ライターで、1971年にこのアルバムを発表した。 彼が発売できたレコードは、8曲入りのこのアルバムと、その7年後に出したシングル盤のみ...
これまでこのブログで、どのアルバムを選ぶべきかで特に悩んだアーティストはローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、レディオヘッドだった。 1枚に絞るというのが困難で、悩んだ結果選んだものが今と...
最初わたしはジャムをパンク・バンドだと認識していた。 ピストルズ、クラッシュ、そしてジャム、というのがわたしの3大ロンドン・パンクだと思っていて、いやジャムはモッズだよと言われても逆にピンと...
T.レックスを初めて聴いたのはたぶん19か20歳頃のことだったと思う。 聴いたのはこのアルバムだった。1曲目の「メタル・グルー」を聴いただけですぐに好きになった。 一度聴いただけで好きにな...
それにしても奇天烈なバンドである。『花の慶次』ではないが、ロック界に初めて登場した傾奇者(かぶきもの)みたいだ。 まず名前が変だ。 1965年という時代に、こんな奇天烈な名前では売れな...
オーティスをちゃんとまとめて聴いたのは10年ぐらい前のことだと思う。 ロックがやんなった頃だった。 90年代後半、イギリスはブリット・ポップとやらがのしてきて、あれがわたしはヤだった。...
今でこそ轟音ギターなんてインフレで、ああまたか、みたいな感じだけれど、1990年前後はギターの音そのものに渇望感があったというか、ギターがうるさいぐらい鳴ってればそれでよし、みたいなところはあ...
衝撃的、という意味ではわたしにとってこれ以上の音はない。 それがこのシングル集の1曲目、彼らのデビューシングルである「アップサイド・ダウン」である。 もしこの曲に、このバンドに出会っていな...
ジョニー・サンダースは、21歳でニューヨーク・ドールズのギタリストとしてデビューして、38歳でドラッグのオーバードーズで死んだ。 冷たいかもしれないが、38歳なんてもういい大人じゃないか。 ...
ロックンロールは誕生から急速に進化を遂げ、新しい刺激を求めて3分間のポップソングの枠を超えて複雑化の一途をたどり、あるいは超人的な演奏技術を競い合い、あるいは歌詞はより文学的で高尚なものになっ...
いちばんイギリスらしいロック・バンドと言ったら、わたしにとってはキンクスのことだ。 ナイーブで偏屈、実験性に富むが叙情的、そしてノスタルジック。 ブリティッシュ・ビート・バンドとして颯...
久しぶりに友人たちに会って飲むと、彼らがこんなブログでもじつに真剣に読んでくれてることを知り、照れくさいやら感激するやらで悪酔いしそうだった。 いや感謝に堪えない。わたしも真剣に書いてきた甲...
以前HOT DOG雄介氏が酒の席でこんなことを言ってたのを思い出す。 「ボブ・ディランを好きな女っていないよなあ」 たしかに、とわたしも同意した。 いや、いないわけはないのだ。 あ...
60年代アメリカのバンドで1番好きなのはバーズだ。 この作品は彼らのデビュー・アルバムである。 彼らの独特のサウンドがどういうアイデアや試行錯誤を辿って作り出されたのかは知らない。 ...