No.170 プリテンダーズ/愛しのキッズ (1979)

Pretenders
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その170
Pretenders – Kid

キンクスの「ストップ・ユア・ソビン」をデビューシングルに選んだだけでも惚れてしまいそうな、センス抜群のプリテンダーズの2枚目のシングルだ。

本国のイギリスでは小ヒットぐらいだったようだが、日本では彼らの出世作となるほどヒットし、1stアルバムの邦題も『愛しのキッズ』とつけられたほどだ(原題は”The Pretenders”)。

元は音楽誌の記者から転身した当時28歳のクリッシー・ハインドには女性を売りにしたところはまったくないし、かといって男勝りのロックねーちゃんをあえて演じている風でもない、ごく自然な姉御キャラが魅力だ。

この次の3枚目のシングル「恋のブラス・イン・ポケット」が英国で大ヒットして彼らはブレイクしたのだけど、ここでは「愛しのキッズ」を採ろう。

このイントロのギターだけでもなんだかトキめいてしまうし、クリッシー・ハインドは低く優しい声で、つらい境遇にあるらしい少年を、慰めるように歌う。
決して派手ではないし、すごく良くできた楽曲というわけでもないだろうけど、わけもなく胸が熱くなるようなところがある曲なのだ。

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