モリッシー/バック・オン・ザ・チェイン・ギャング(2018)

Back on the Chain Gang

【カバーの快楽】
Morrissey – Back on the Chain Gang

2018年にモリッシーのシングルとして発表された、プリテンダーズの大ヒット曲のカバー。

ザ・スミスの元メンバーたちはなんだかやたらとプリテンダーズと縁があるようだ。

ギターのジョニー・マーはスミス解散後の87年から3年ほど正式にプリテンダーズに加入していたし、94年のプリテンダーズのアルバム『ラスト・オブ・ザ・インディペンデンツ(Last of the Independents)には元スミスのベース、アンディ・ルークが参加している。

まるでグループ交際でもしてるかのような。

このカバーは元々モリッシーのライヴでよく歌われていたものをあらためてシングルとして録音したものらしい。

モリッシー・バージョンと言っても、とくに変なことはしていない。アレンジは違うが、原曲のイメージと離れたものではない。可もなく不可もなく、と言ったら失礼だけれども。

でも、同じ時代を闘って乗り越えて、なんとかこの時代まで生き残った者同士で、同世代のアーティストの曲をカバーするというのは、ファンとしてもなんだか嬉しいものだ。

以下の動画はモリッシー版の「バック・オン・ザ・チェイン・ギャング」のPVと、ジョニー・マー在籍時のプリテンダーズによる「チェイン・ギャング」のライヴ映像。

モリッシーは年をとったけど、PVのセンスはスミスの頃とあまり変わらない気がする。

モリッシーの横でベースを弾いてる人は、維新の会の松井市長ではありません。たぶん。