【映画】『ボブ・ディランの頭のなか』(2003 米・英)★☆☆☆☆

ボブ・ディランの頭のなか コレクターズ・エディション [DVD]

【音楽映画の快楽】
Masked and Anonymous

監督:ラリー・チャールズ
主演:ボブ・ディラン、ジェフ・ブリッジス
脚本・音楽:ボブ・ディラン

変な邦題が付いてる時点でもうだいたい予想はつくが、案の定、酷いシロモノだ。

ボブ・ディラン自身が脚本を書いているそうだけれど、残念ながら、詩人と映画は相性が良くないらしい。

架空の国を舞台に、内戦状態の中ですでに人々に忘れられ、牢獄にいた歌手ジャック・フェイト(ボブ・ディラン)が釈放され、慈善コンサートをすることに。しかし、コンサート中に軍隊が乱入して弾圧し、最後は「風に吹かれて」が流れて終わるという、もう、ホントにしょうもないもの。

ダメ映画の典型で、ストーリーの展開も激遅で、登場人物たちもちっとも動かずに、とにかくいらんことをベラベラよく喋る。詩的で思わせぶりで意味のわからないことをカッコつけて喋っているだけのシーンを延々と見せられる。
詩人の悪いところが出た感じだ。

ただし、ボブ・ディランが歌っているところは良いし、「彼の歌は母親に教わって全部記憶している」という少女がアカペラで歌う「時代は変わる」などはとても良かった。ストーリーにはほとんど関係ないけど。

キャストは素晴らしい。
旬を過ぎた大物俳優たち(こういう人たちこそ発酵して良い味が出るものだけど)が続々と出てくるが、役不足すぎてなんの爪痕も残せない。もったいないことこのうえない。

でも、何十年ぶりかにジェシカ・ラングを見られたのは嬉しかったなあ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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