【映画】『ブルース・ブラザーズ2000』(1998 米) ★★☆☆☆

ブルース・ブラザース2000 [Blu-ray]

【音楽映画の快楽】
The Blues Brothers 2000

監督:ジョン・ランディス
主演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン
音楽:ポール・シェイファー

あの名作から18年後に制作された続編。

しかし、前作で主演を務めたジョン・ベルーシは、あの2年後に33歳という若さで死去している。
なので、ダン・エイクロイドに新たな相棒を見つけるところから物語は始まる。

それにしても、びっくりするほど面白くない。
監督も脚本も前作と同じでなんでこんなにつまらないのかと不思議に思うほどだ。
撮影監督も変わっていて、そのせいか映像も面白くない。
続編というものはだいたい前作よりも落ちるものだけど、これは続編史上、最も残念で哀しい続編のひとつではあるまいか。

新しい相棒となったジョン・グッドマンの存在感や見せ場もあまりないし、バスターとかいうガキのほうはまったく必要ないだろう。

前作の、ブルース界、ソウル界のレジェンドのカメオ出演が好評だったのか、今作はそこを目いっぱいパワー・アップしていたが、力の入れどころを間違ったのではないか。

ラストの、錚々たるレジェンドたちのステージがこの映画のハイライトなのだろうけど、そこがまったく面白くないのが致命的であった。ただ賑やかしいだけで音楽的な面白さも薄いごちゃごちゃしたものが、音楽としても、映画としても、面白いわけがないのだ。

有名アーティストを出せばいいってものでもない。
それも楽しみのひとつだとしても、それで映画が面白くなるわけではない。