【映画】『歌え!ロレッタ 愛のために』(1980)★★★★☆

歌え!ロレッタ 愛のために [DVD]

【音楽映画の快楽】
Coal Miner’s Daughter

監督:マイケル・アプテッド
主演:シシー・スペイセク、トミー・リー・ジョーンズ
音楽:オウエン・ブラッドリー

カントリー・ミュージックには若干冷たい日本ではあまり知られてはいないけれど、本国アメリカでは大ヒットし、主演のシシー・スペイセクはアカデミー最優秀主演女優賞も受賞した、カントリー界のレジェンド、ロレッタ・リンの半生を描いた作品だ。

1940年代のケンタッキーで貧しい炭鉱夫の娘として生まれたロレッタは、13歳で結婚し、18歳で4人の子持ちの肝っ玉母さんになる。

まただ。またロリコンだよ。
たまたまなのか、カントリー界周辺や南部の文化にはそもそもこういう展開が多いのか、よくわからないけれども。

その後、結婚記念日にギターをもらったことがきっかけで歌い始め、自分で曲を書き、1960年、28歳でレコード・デビューする。

1980年に公開された映画だけれど、まるで50~60年代のハリウッド映画のような重厚感を感じさせる映像が味わい深い。

13歳で結婚するという前時代的な話から始まる波乱万丈のシンデレラ・ストーリーと、その裏側の苦難の道程がバランスよく、感動的に描かれている。

ケンタッキーの貧しい村の映像もとても良いし、パッツィ・クラインとの友情のエピソードも興味深い。

もちろん音楽も楽しめる。
シシー・スペイセクが自分で歌っているのにも感心した。ロレッタ・リンに似てるかどうかはよくわからないけど、とても良い。

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