【80年代ロックの快楽】
Jesus Jones – Never Enough
Jesus Jones – Never Enough
1stアルバム『リキダイザー(Liquidizer)』からの、2ndシングル。全英42位。
ジーザス・ジョーンズは、1989年にデビューした英ロンドンのバンドだ。
と言っても誰も知らないかもしれないけれど。
80年代の総決算みたいに、ロック、ハウス、テクノ、ヒップホップを融合させた彼らのサウンドは「デジタル・ロック」と呼ばれ、当時としては画期的だった。われわれは熱狂した。
しかし、1stアルバムで注目を浴び、2ndで大ブレイクし、3rdで飽きられ、シーンから消えていく、、という当時のロックバンドの典型的な栄枯盛衰を彼らも辿ってしまった。
われわれはフロントマンのマイク・エドワーズを天才だと思っていたが、今も昔も、ロックで食っていくのは天才ですら大変なのだ。
あのときジーザス・ジョーンズを聴いて、ロックの新しい時代が始まった! と昂奮した若者たちももうすっかりおじさんおばさんになってるはずだけど、みんな元気かな。わたしは元気です。あれから30年、お互い大変な苦労をしながらも、なんとか生きてきましたねえ。
こんな曲を聴くとついつい当時のことや、過ぎた年月について思いを巡らせてしまうな。