レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ(1985)

フリーキー・スタイリー

【カバーの快楽】
Red Hot Chili Peppers – If You Want Me to Stay

85年発表のレッチリの2ndアルバム『フリーキー・スタイリー (Freaky Styley)』は、Pファンクの総帥、ジョージ・クリントンをプロデューサーに迎えて制作された、ゴリッゴリのファンクとパンキッシュなロックの2世帯住宅のようなアルバムだ。

アルバムに収録されたこの「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」のオリジナルは、ミクスチャー・ロックの開祖、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが1973年に発表して全米12位となったヒット・シングルのカバーだ。

レッチリはデビュー・アルバムから、パンキッシュなファンクにラップを乗せたりして、いわゆるミクスチャー・ロックを目指していたようだけど、この2ndでようやくそれが形になった。

ミクスチャー・ロックの歴史で言えば、レッチリはスライの子供みたいなものだ。その子供が、ほぼ完コピで親父さんの名曲をカバーしているのがなんだか嬉しい。強いリスペクトを感じる。

曲はもちろん、リーダーのスライ・ストーンが書いた。70年代のレコードはほぼ全部彼がひとりで録音もしていた。彼はプリンスの原型みたいなものである。

当時、妻以外にも子供を産ませたりしていたファンキーなスライがその愛人(1人かどうかはわからない)に別れを告げる、寂し気でありながらやっぱりファンキーなラヴ・バラードだ。

見た目も音楽も私生活も思いっきりファンキーだったスライだけど、こんなにカッコよくて美しい曲を書くのだからさすがとしか言いようがない。

↓ スライ&ザ・ファミリー・ストーンのオリジナル。

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