ハリケーン#1/ステップ・イントゥ・マイ・ワールド(1997)

Hurricane #1

【ブリット・ポップの快楽】
Hurricane #1 – Step Into My World

ハリケーン#1(ハリケーン・ナンバーワンと読む)は、シューゲイザーの代表的なバンドであるライドのギタリスト、アンディ・ベルがライド解散後に結成したバンドだ。この曲は1stアルバムからのシングルで、全英29位となった。

昭和のヒーローものみたいなバカッコいいバンド名にバカッコいいジャケはライドのときには見せなかった一面だし、曲もライドのときには書かなかったような、じんわりと沁みる泣きメロが効果的な良い曲だ。アンディの成長を感じる。

しかしハリケーン#1は2ndアルバムをリリースした後、解散した。

アンディ・ベルはその後、オアシスにベーシストとして加入することになる。
ただし、ベースを弾いたことがなかったので、大急ぎで練習したらしい。

ギタリストがギターを捨てて、めちゃくちゃ売れてる後輩のバンドに加入するという、なかなか人生の機微や哀愁を感じる話だ。

それを思いながら聴くと、また一段と沁みるなあ。