ストーンズ初のベスト盤も英国盤が絶対お得【ストーンズの60年を聴き倒す】#22

Big Hits (High Tide and Green Grass)

『ビッグ・ヒッツ (ハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス)』

Big Hits (High Tide and Green Grass)(1966)
The Rolling Stones

『ビッグ・ヒッツ (ハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス)』はストーンズ初のベスト・アルバムだ。1966年11月にリリースされた。

上のジャケットは英国盤だが、これもまた英国盤と米国盤で収録曲も大幅に違うという面倒なものだ。これもやはり英国盤で聴くことをオススメする。

〈英国盤〉

SIDE A

  1. マザー・イン・シャドウ – Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow?
  2. 黒くぬれ – Paint It, Black
  3. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ – It’s All Over Now
  4. ザ・ラスト・タイム – The Last Time
  5. ハート・オブ・ストーン – Heart Of Stone
  6. ノット・フェイド・アウェイ – Not Fade Away
  7. カム・オン – Come On

SIDE B

  1. サティスファクション – (I Can’t Get No) Satisfaction
  2. ひとりぼっちの世界 – Get Off Of My Cloud
  3. アズ・ティアーズ・ゴー・バイ – As Tears Go By
  4. 19回目の神経衰弱 – 19th Nervous Breakdown
  5. レディ・ジェーン – Lady Jane
  6. タイム・イズ・オン・マイ・サイド – Time Is On My Side
  7. リトル・レッド・ルースター – Little Red Rooster

全14曲中11曲が英国盤オリジナル・アルバムには未収録で、それまでのシングルA面曲がほぼ収録されている。唯一、ビートルズ様から頂いた「彼氏になりたい」だけが収録されていないが、まあなくても構わないと思う。シングルB面曲からは「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」が選ばれているのが嬉しい。

全体的に妥当で、良い選曲だと思う。
わたしの嫌いな「マザー・イン・ザ・シャドウ」は、まあこの時点での最新シングルなので収録は仕方ないとして、「レディ・ジェーン」よりは「アンダー・マイ・サム」を入れてほしかったなとは思う。まあ、好みの問題だが。

玄関ドアの覗き穴から見たアウトレイジ、みたいなジャケも素敵だ。

対して米国盤は全12曲と英国盤より2曲少ないうえ、大ヒットした「黒くぬれ!」「リトル・レッド・ルースター」が入っていなかったり、選曲もなんだかイマイチな印象だ。

Big Hits (High Tide And Green Grass)

米国盤のジャケット

〈米国盤〉

SIDE A

  1. サティスファクション – (I Can’t Get No) Satisfaction
  2. ザ・ラスト・タイム – The Last Time
  3. アズ・ティアーズ・ゴー・バイ – As Tears Go By
  4. タイム・イズ・オン・マイ・サイド – Time Is On My Side
  5. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ – It’s All Over Now
  6. テル・ミー – Tell Me (You’re Coming Back)

SIDE B

  1. 19回目の神経衰弱 – 19th Nervous Breakdown
  2. ハート・オブ・ストーン – Heart Of Stone
  3. 一人ぼっちの世界 – Get Off Of My Cloud
  4. ノット・フェイド・アウェイ – Not Fade Away
  5. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ – Good Times, Bad Times
  6. プレイ・ウィズ・ファイア – Play With Fire

これはどう見ても絶対英国盤の方がお得なので、買うなら間違えないように気をつけた方がいい。

英国盤は全英4位、米国盤は全米3位と、どちらも大ヒットとなった。

(Goro)

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