Uriah Heep
“Look at Yourself” (1971)
“Look at Yourself” (1971)
2023年8月某日
台風が接近中なので、こっちも嵐のようなロックを聴いてやろうと思い、ユーライア・ヒープの1st『対自核』を聴いてみる。
後のメロディック・メタルの元祖とも言われる、ハード・ロックの草分け的存在ということだ。当時は日本ですごく人気があったらしい。
原題はイージーな英語でわかりやすいのに、邦題は見たこともない文字の並びが想像力を掻き立てるような変な造語なのがいい。思わず聴いてみたくなる。昔の洋楽担当者は一生懸命だったんだなあと思う。50年経ってもまだ使われているのが嬉しい。変なジャケットも良い。
大ヒットしたタイトル曲はもちろんよく知っているが、それ以外は初めて聴いた。
ドラマチックなオルガンが印象的なのはタイトル曲からも予想できたが、意外にもアコギを使ったメロディアスな曲や、ピアノを使ったバラードなどもあり、静と動のメリハリがあって最後まで飽きずに聴ける。ヴォーカルもわりと好きだ。コーラスもしっかり整えている。クイーンをちょっと思い出す。
ハード・ロックとアート・ロックの要素が両方ある感じだ。
好印象で楽しめたので、食わず嫌い克服だ。
個性的な名盤だと思うが、ただしアレンジが大袈裟で聴き疲れするので、なるべく疲れていないときに聴きたい。
(Goro)