上半身ハダカ系激アツロック!モントローズ『ハード☆ショック!』(1973)【食わず嫌いロック】#11

Montrose

Montrose
Montrose (1973)

最高だ。

カリフォルニア出身のモントローズは、エドガー・ウインターのバンドにいたギタリストのロニー・モントローズを中心に結成された4ピースバンドだ。ヴォーカルは後にヴァン・ヘイレンに加入するサミー・ヘイガーである。

わたしはなにしろ若い頃からハード・ロック界隈は食わず嫌いで避けて生きてきたし、CDショップの「HR/HM」と表示のあるコーナーには足を踏み入れたこともない。だからこのバンドのこともまったく知らなかった。有名かどうかも知らない。

このアルバムは彼らのデビュー作だ。全米133位と、どうやらあまり売れなかったようである。

しかしながらこのアルバムは文句なしの名盤だ。
触れればビリビリと感電しそうなエネルギーが充満した激アツロックだ。重量級のヘヴィ・パンチャーながらフットワークも軽い、なぎ倒し、叩きのめすような、キレッキレのハード・ロックである。
8曲32分という短さが潔くてまたいい。確かに、これ以上やったら全員死ぬかもしれない。

食わず嫌いロックのここまでのところで、いちばんのお気に入りである。

(Goro)