≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その378
Mudhoney – Let it slide
80年代後半、一聴するとデトロイト人のようにも思える時代遅れのゴミみたいなロック野郎たちが、ワシントン州シアトルのインディペンデント・レーベル《サブ・ポップ》から続々とデビューした。
90年代に入ると彼らの、騒々しくて冗談みたいにバカっぽい音楽が旋風を巻き起こし、それは≪グランジ・ムーヴメント≫と呼ばれた。
サブ・ポップからレコードを出していたのはこのマッドハニーの他にも、サウンドガーデン、L7、ヴァセリンズ、パール・ジャムのメンバーがいたグリーン・リヴァー、そしてニルヴァーナがいた。
マッドハニーはデビューでニルヴァーナの1年先輩にあたる。
当時この2つのバンドはとても仲が良かった。
カート・コバーンはマッドハニーに影響を受け、また、マッドハニーもニルヴァーナから影響を受けているのは明らかだ。それはこの曲を聴くととてもよくわかる。
クソやかましいギター、いっしょに絶叫したくなる歌メロ、無邪気な疾走感、これこそがいちばんカッコよくて正しいグランジの姿だと思う。