≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その189
Nirvana – Come As You Are
ニルヴァーナの代表曲と言えば「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」にちがいないし、あの一発でロックシーンがブッ飛ばされた感が当時もたしかにあった。
でもあれはパンクやハードロックにまだ近い曲だったので、本当に彼らの新しさやオリジナリティに驚いたのはむしろこういう曲のほうだったと思う。あと「アバウト・ア・ガール」とか。
ニルヴァーナは当時のシアトルを中心とした「グランジブーム」の代表的なバンドのように語られたけど、実際にはグランジなんて呼ばれたバンドはだいたい70年代のハードロックバンドみたいなのばっかりで、ニルヴァーナみたいな斬新さを持ち合わせたバンドなんていなかったし、カート・コバーンみたいに曲が書けるソングライターなんて誰もいなかったのだ。
この曲もまたよくできた曲だ。
無駄がなく、カッコつけたところも、コケおどしもない。彼らはソングライティングだけで勝負するロックバンドだったのだ。
シンプルだけど独創的なギターリフと、フックのある歌メロの組み合わせは、数秒も聴けば忘れられない名曲になっている。