【70年代ディスコの快楽】
Blondie – Heart Of Glass
Blondie – Heart Of Glass
ブロンディはCBGBという、ラモーンズやパティ・スミス、テレヴィジョン、ハートブレイカーズ、など錚々たるメンバーが出演していたライブハウス、泣く子も黙るニューヨーク・パンクの巣窟の出身だ。
「ハート・オブ・グラス」は彼らの3rdアルバム『恋の平行線』からのシングルで、全米・全英とも初の1位となった、彼らの大ブレイク作だ。
それまでの7枚のシングルは全米チャートにかすりもしていないので、あらためてこの時代のディスコ・ビートの求められ方というのは異常なほどだったんだなあ、と思う。ロック・バンドがちょっとディスコ・ビートを導入すればキャリア最大のヒットシングルになるのだから。「我も我も」となるのも仕方がない。
この曲はもともとデビュー前に書かれた曲だったが、これをディスコ調にアレンジし直すべきだと薦めたのはプロデューサーのマイク・チャップマンだった。
彼らはポップセンスを供えたバンドなのでうまくいったのだろう。
キャンディ・ポップからレゲエ、R&B、ジャズとなんでもこなすバンドだから、ディスコ・ナンバーをヒットさせてもあまり違和感はない。そういう意味ではめずらしいタイプのロックバンドだった。
そんな彼らならもちろん今でもこの曲を演奏しているに違いない、と思い、最近のライブでのセットリストを調べてみた。(2019年8月5日 米L.A. グリーク・シアター)
- One Way or Another
- Hanging on the Telephone (The Nerves cover)
- Fun
- Call Me
- Sunday Girl
- Too Much
- Rapture
- Old Town Road (Lil Nas X cover)
- Wipe Off My Sweat
- Fade Away and Radiate
- The Tide Is High (The Paragons cover)
- Orchid Club
- Atomic
- Heart of Glass
(アンコール)
- From Russia With Love (Matt Monro cover)
- You’re Too Hot (Deborah Harry song)
- Dreaming
やはり不動の大代表曲の位置であった。
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