【映画】『Ray/レイ』(2004米) ★★★★★

Ray/レイ [Blu-ray]

【音楽映画の快楽】
Ray

監督:テイラー・ハックフォード
主演:ジェイミー・フォックス
音楽:レイ・チャールズ

レイ・チャールズの半生を描いた音楽伝記映画。

音楽伝記映画を見ていると、よく出てくるテーマというものに気づく。

「幼児期のトラウマ」
「家族との愛憎」
「グループ結成・レコードデビューの経緯」
「名曲誕生秘話」
「栄光と凋落」
「恋人・結婚」
「浮気・愛人」
「仲間の裏切り・決別」
「麻薬・アルコール依存への苦悩」
「逮捕・裁判・服役」

この作品はそれらがほぼ全部出てくる盛大なフルコースである。

そのうえレイ・チャールズの場合は「盲目」というテーマまである。
子供の頃は別として、あんまり盲目であることを苦にしてもいないようなのが面白い。やはり耳が抜群に良いらしく、出入り口がどこかとか、周囲の状況もだいたい音や声でわかると言う。

さらに、ギャラを貰うときは騙されないように全部1ドル札で要求したとか、寄ってくる女性が美人か不美人かを、手首を触って判断してお持ち帰りしたとか、なるほどなー、と感心させられる。

レイ・チャールズ役のジェイミー・フォックスはもう、本物にしか見えないほどだ。

顔はもともとそんなに似ているわけでもないのに、特に歌っている時の表情や体の動かし方がそっくりだ。途中からもう、本人だと思って見ていた。

素晴らしい演技が評価され、ジェイミー・フォックスは第77回アカデミー主演男優賞を受賞した。

黒人の主演男優賞受賞は当時、史上3人目だった。

……3人。

いくらなんでも少なすぎ。