Dionne Warwick & Friends – That’s What Friends Are For
songwriters : Carole Bayer Sager, Burt Bacharach
この曲はもともと1982年の映画『ラブ IN ニューヨーク』の挿入歌としてキャロル・ベイヤー・セイガーとバート・バカラックのコンビが書き、ロッド・スチュワートが歌ったものだった。
この映画は日本ではヒットしていないので、映画自体もロッドの歌うバージョンもほとんど知られていないが、映画から4年後に「ディオンヌ&フレンズ」名義でカバーされたバージョンは聴いたことがあるという人は多いのではないか。
ディオンヌ・ワーウィックはこの曲を『フレンズ』というアルバムで、スティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイト、エルトン・ジョンを迎えて4人で歌った。
そして、ディオンヌが友人をエイズで失くしたことから、米国エイズ研究財団のためのチャリティー・シングルとして発売され、全米1位の大ヒットなり、1986年の年間チャートでも1位となった。
よくあるけれども、映画は忘れられたけれども主題歌だけが永く愛され続け、なんの映画の音楽だったかは誰も憶えていないというパターンだ。
バカラックの最高傑作と言ってもいいほどの素晴らしいメロディ、最初に歌うディオンヌの声が60年代の頃に比べると少しハスキーになり、その進化した魅力にあらためて惚れ惚れする。
もちろん、その後に続く3人もまた素晴らしい歌声を聴かせる。
プロデュースももちろんバカラックで、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカも印象的だし、この4人が歌う順番やコーラスの付け方なども、すべてが完璧な出来。
またこの、久々のクラス会で旧友と再会したおじさんおばさんたちがはしゃいでイチャイチャしているようなPVも、微笑ましくて好きだ。