名盤100選 49 デイヴ・エドモンズ『ベスト・オブ・デイヴ・エドモンズ』(1981)

ザ・ベスト・オブ・デイヴ・エドモンズ(紙ジャケット仕様)

予定にはなかったが、デイヴ・エドモンズも選ぶことにした。
予定になかったと言うのは、わたしもなんだかんだ言って、誰もが「名盤」として納得してくれそうなものを無意識のうちに優先的に選ぼうとしているようで、デイヴ・エドモンズなんてみんなにとってそれほど重要なアーティストでもないからなあ、などと勝手に決めつけていたような気がする。
いかん、いかん。
みんなにとって、なんてなにも関係なかった。このブログはわたしが個人的に好きなものを選ぶだけのものだったのだ。

デイヴ・エドモンズの70年代のシングル曲を中心に編集されたこのアルバムを久しぶりに聴いてみた。
いやあ、楽しい。
ロカビリーだ。

ロカビリーというのはたぶん、50年代のロックンロールで白人がやってるもののことを言うのだろう。チャック・ベリーやリトル・リチャードはブルース寄りのロックンロールで、エルヴィスやコクランやジェリー・リーはヒルビリーやカントリー寄りのロックンロールというわけでロカビリーと呼ばれるのだと思う。
「たぶん」とか「思う」とかばっかりで申し訳ないが、わたしも専門家ではないのでよくは知らない。

デイヴ・エドモンズもパブ・ロックの代表格だ。
ニック・ロウの盟友で、ふたりでロックパイルというバンドで活動したりもした。
音楽性も似ているが、ニック・ロウがややポップス寄りなのに対し、エドモンズのほうがややロカビリー寄りに感じる。
ロック草創期の50年代のロカビリーの要素を大切にしながら、非常にセンスよく、完成度の高いポップスを作り上げている。
こういう音楽は決して色褪せない。
なぜなら、原点だからだ。

もし近所のパブにたまたま入って、誰かがレディオヘッドやソニック・ユースの曲を演奏していたとしてもわたしはちっとも楽しくないだろう。
でもデイヴ・エドモンズのこんな音楽が演奏されていたらわたしは嬉しいと思う。
パブ・ロックだから、というわけではなく、ただ単純に、楽しいハッピーな場所にふさわしい、なにも余分なもののない、ただただ楽しいだけの音楽だからだ。
いや生演奏でなくてもいい、にぎやかなバーでこんな音楽が流れていたら、わたしはとても楽しいと思う。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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コメント

  1. 腰痛持ちの又三郎 より:

    90年の来日公演を名古屋のクワトロで観たのです。
    アンコールを含め、正味55分間の演奏だったけど。
    でも、とても最高なロックンロールショーでした。

    • ゴロー より:

      コメントありがとうございます!

      ああ、それは羨ましい!

      わたしはその時期に名古屋クワトロでニック・ロウを観ましたね。

      たったひとりでの弾き語りライヴでしたが、良い声でしたねぇ。