ジョー・ジャクソン/イッツ・ディファレント・フォー・ガールズ(1979)

I'm The Man [12 inch Analog]

【パブ・ロックの快楽】
Joe Jackson – It’s Different For Girls

英スタッフォードシャー出身のジョー・ジャクソンは、ロンドンの王立音楽アカデミーでクラシック音楽の作曲の専攻していたものの、なぜかロックの世界に魅かれてパブで歌うようになったという変わり種だ。

この曲は2ndアルバム『アイム・ザ・マン』からのシングルで、全英5位となる彼にとってチャート最高位のヒットとなった。

親しみやすいフックのあるシンプルな曲調ながら、ソングライティングにはさすがの捻りのひと工夫もあれば、後の作品に現れてくるようなクールで都会的なセンスもすでに感じる。

その後ジョー・ジャクソンは、フュージョン、ジャズ、ラテン、クラシック、映画音楽など様々なジャンルの音楽に挑戦し、現在も活躍している。

長年、禁煙条例への反対活動に関わる愛煙家で、ニューヨークの禁煙条例に嫌気がさしてイギリスに移住し、イギリスで全面禁煙条例が施行されると今度はベルリンに移住し、現在はドイツの禁煙条例の反対活動に参加している。