≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その178
The Smiths – The Queen Is Dead
ストーンズやツェッペリンとはまったく違うけれども、ザ・スミスもまた独特のグルーヴを持ったバンドだなぁと、この曲なんかを聴くとあらためて思う。
この曲は最初から最後まで、はっきりしたメロディも無いし、サビも無い。
モリッシーは独特の浮遊感のある声で自由にそして吐き捨てるように歌い、マーはリズムギターでバンドのグルーヴを生み出す。
わたしはスミスではこの曲がいちばん好きだ。
とにかくネガティヴなよくわからない歌詞だし、今のわたしが共感するところはあまりないように思える。
しかしサッチャー政権下の不況時代、職に就かずに実家に引きこもり、ニューヨークドールズファンクラブ会長として会報を書いていたモリッシーの、このシニカルな言葉の底にある沸々とたぎるような中二病エネルギーみたいなものにわたしはなぜか反応してしまうのだ。