No.179 ロス・ロボス/ラ・バンバ (1987)

La Bamba
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その179
Los Lobos – La Bamba

この曲は、リッチー・ヴァレンスの生涯を描いた1987年の映画『ラ・バンバ』の主題歌だ。

リッチー・ヴァレンスとは、1958年にデビューして「カモン・レッツゴー」「ドナ」の2枚のヒットシングルだけを遺し、17歳で急逝したロックンロールスターだ。
「ラ・バンバ」はメキシコ民謡をロックンロールにアレンジした名曲で、「ドナ」のB面に収録された。

映画のリッチー・ヴァレンス役はルー・ダイアモンド・フィリップスだが、そのサウンドトラックとして歌と演奏を担当したのが、ヴァレンスと同じメキシコ系アメリカ人のグループ、ロス・ロボスだ。

彼らの演奏は素晴らしい。
オリジナルに忠実でありながら、オリジナル以上の輝きを放っていると思う。
この映画自体も素晴らしかったし、リッチー・ヴァレンスには最大の敬意を表しつつも、ここではロス・ロボスのバージョンを採りたい。

アーティストの生涯を描いた映画はたくさんあるけど、これはその中でもトップクラスに印象深い映画だった。

ドン・マクリーンが「アメリカン・パイ」で”音楽が死んだ日”と歌った、1959年2月3日のあの悲劇を知ったのもこの映画でだった。
わたしは当時映画館で働いていたので、そのシーンを映写室の窓から何度も見ることになった。

ライブ終演後、リッチーとバデイ・ホリー、ビッグ・ボッパーの3人のロックスターがツアーの次の目的地へと向かう飛行機に乗りこむが、リッチー・ヴァレンスはすごく怖がっている。ひどい悪天候だからだ。

そのリッチーの恐怖を和らげようと、バディ・ホリーが前の座席から振り向いて言うのだ。
「なあリッチー、スターには大空が家みたいなもんだろ?」

何度見ても泣けるシーンだった。
この動画にもそのシーンがチラッとだけ出てくる。
また泣きそうになってしまった。