【21世紀ロックの快楽】
Greta Van Fleet – Highway Tune
Greta Van Fleet – Highway Tune
元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントがお気に入りのバンドに挙げていたので聴いてみたら、まるでそのものだったので笑ってしまった。きっともう、可愛い孫でも見るような気持ちなのだろう。
2017年にデビューしたばかりの米ミシガン州出身の4人組は、ヴォーカルとギターが双子で21歳、ベースがさらにその弟で18歳、そしてドラムが親友の18歳という、3兄弟+親友という編成である。
ドラムの親友君はキーボードやベースも弾けて、楽器を持ったら数分でマスターしてしまう天才らしい。
このどうやら天才みたいなクソガキたちの1stシングルがこの「ハイウェイ・チューン」で、米ロックチャートで1位となり、絶滅寸前のロック界に現れた希望の星として、時代遅れのロックファンたちから熱い視線を浴びている。
兄弟の家には祖父のコレクションのクラシックロックやブルースのレコードが山のようにあり、それを聴きながら育ったそうだ。父親もまたミュージシャンなのだそうだ。
ロックはすでに、親子三代に聴き継がれるようになったのである。
えらいもんが出てきたものだ。Tシャツ破ってるヤツなんて久しぶりに見たな。
まだ楽曲の完成度としては粗いが、グルーヴもあるし、カッコいいじゃないか。
孫の代たちによる、ロックの未来に期待しよう。