No.348 ピンク・フロイド/あなたがここにいてほしい (1975)

Wish You Were Here
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その348
Pink Floyd – Wish You Were Here

これまた泣ける名曲である。

これはピンク・フロイドが『狂気』の次に発表した9枚目のアルバム『炎(あなたがここにいてほしい)』のタイトル曲だ。

難解な歌詞だが、もともとロジャー・ウォーターズがシド・バレットについて書いた詩がモチーフになっていると言われている。

シド・バレットは初期のピンク・フロイドのメンバーであり、リーダーだった。そして天才でもあった。
しかし薬物中毒から精神病に至り、バンドから脱退せざるを得なかった。

このアルバムのレーディング中に、シド・バレットが突然スタジオに現れたという逸話がある。

髪も眉も剃り落とし肥え太った男を、メンバーは最初だれもシドだと気づかなかったという。
スタジオをうろうろと支離滅裂な行動をしながら「ぼくはなにをやればいいんだい?」と訊くシドに、メンバーたちは涙が止まらなかったという。
メンバーがシドに会ったのはそれが最後となり、シドは糖尿病の合併症により2006年に60歳で亡くなっている。

「あなたがここにいてほしい」という邦題にはグッとくるものがある。
きっとだれもが、ここにいないだれかのことを思いながら聴いてしまうのだろう。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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