No.131 マール・ハガード/ママ・トライド (1968)

Very Best of MERLE HAGGARD
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その131
Merle Haggard – Mama Tried

2016年4月に79歳で死去したマール・ハガードの音楽をわたしが知ったのは、その訃報がきっかけだった。

わたしはジョニー・キャッシュは大好きだけどカントリー・ミュージック全般を聴くわけではなかったので、恥ずかしながら彼の名前すら知らなかった。
Facebookで友人がシェアした音楽サイトの興味深い記事が目に留まり、その名を知ることになった。

その記事は、マール・ハガードが歌手になったきっかけについて書いていた。
ジョニー・キャッシュがサン・クエンティン刑務所でライヴを行った際、当時は手のつけられない不良少年で同刑務所に服役中だったハガードがそれを聴いたのだった。
その音楽への感動が彼の生き方を変え、トラブルメーカーから模範囚へと変わり、刑務所を出てから歌手を目指すようになったというものだった。

その後彼は、社会におけるごく普通の人々や最下層の人々のことを歌って共感を得、全米カントリー・チャートに36曲ものナンバー・ワン・ヒットを送り込み、その経歴も含めて、生きる伝説のようなカントリー歌手となっていった。

わたしはその記事に興味を惹かれてすぐに彼の音楽を聴き、その素晴らしい声やシンプルなメロディとサウンド、けれん味のない真摯な音楽に感動を覚え、とても、とても気に入った。

それがきっかけでわたしはカントリー・ミュージックをもっと聴きたくなり、apple musicという文明の利器を使い、ロイ・エイカフからキース・アーバンまで、幅広く聴いて楽しんでいる。

こんなに音楽を聴きまくっているのは、20代の頃以来かもしれない。

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