Johnny Cash & Joe Strummer – Redemption Song (Bob Marley song)
ジョニー・キャッシュとジョー・ストラマーがボブ・マーリィの名曲を歌うという、アメリカ、イギリス、ジャマイカの、3人のカリスマが運命に導かれて一堂に会したような、奇跡のコラボだ。
この奇跡を導いたのもまたリック・ルービンで、彼の自宅で録音された。
「リデンプション・ソング」は1980年に発表されたボブ・マーリィの最後のアルバム『アップ・ライジング』を締めくくるエンディング・ナンバーだ。この翌年にボブ・マーリィは脳腫瘍のために世を去った。
その歌詞も含めて、この曲はボブ・マーリィがこの世との別れに遺した「白鳥の歌」と言えるだろう。
そして2002年、憧れのジョニー・キャッシュとこの曲を録音したジョー・ストラマーは、その年、心臓疾患のために世を去った。さらに翌年にはジョニー・キャッシュもこの世を去ることになる。
まるで、カリスマたちの最後の宴のようだ。
わたしが歌ってきたのはすべて
自由を求める歌だった
一緒に歌ってくれないか
なぜならわたしが歌ってきたのは
すべて償いの歌なんだ(written by Bob Marley)
それぞれの人生の終わりに、ジョニーとジョーが出会い、これを歌うことになったのは、まるで神様の計らいのようにも思える。
自分より早くあの世へ旅立ったジョー・ストラマーに、ジョニー・キャッシュは短いコメントを送った。
「ジョーは素晴らしくいい奴で、優れたミュージシャンだった」
翌年には天国で、ジョニーとジョー、そしてボブ・マーリィの3人によるにぎやかなセッションが行われたことだろう。
↓ボブ・マーリィのオリジナル。