No.145 ジミー・クリフ/ハーダー・ゼイ・カム (1972)

The Harder They Come Original Soundtrack
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その145
Jimmy Cliff – The Harder They Come

この曲は同名の映画の主題歌で、主演もジミー・クリフ自身だ。

そういえばこの映画は見たことなかったなあ、と思ってさっきYoutubeで予告編を見てみたのだけど、当時のジャマイカの雰囲気や音楽業界の様子が描かれていて楽しそうな映画だ。

それにしてもなんでもすぐに調べられる時代だな。
いいことなんだろうけど、そのわりには心はあんまりトキメかない。
最近はたまに、検索したくなってもわざとしなかったりする。
わからなくたってべつにいいじゃないか、などと思ったりもする。

そんなことはどうでもいいが、1972年は、ボブ・マーリィが『キャッチ・ア・ファイアー』でメジャー・デビューした年でもあり、まさにレゲエが大陸間弾道ミサイルみたいに発射されて、世界中の都市の音楽好きの若者たちにドカンと衝撃を与えた、記念すべき年でもある。

この曲はローリング・ストーンズのキース・リチャーズもカバーしていて、1978年に彼の初めてのソロ・シングルとして発売されている。
初めてのシングルに選んだということはそうとう思い入れもあり、気に入っていたのだろう。
わたしはこのレコードで、この曲を知ったのだった。
曲はジャマイカのスラム街でのハードな生き様を伝えるものだった。

ジャマイカという片田舎で生まれた音楽は、そのリアルな歌詞や強烈なサウンド、そしてレベル(反抗)ミュージックとしての力強さで、当時の英米のロックミュージックには無いインパクトを持っていた。
そのリズムの破壊力や、強靭な歌の魅力に、特にイギリスのアーティストたちは敏感に反応したのだった。

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