No.159 セックス・ピストルズ/ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン (1977)

Never Mind The Bollocks, Here's The Sex Pistols

≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その159
Sex Pistols – God Save The Queen

この3分半のミュージックビデオを、この年になってもやっぱり「うわあ。カッコええなあ」なんて思いながらしっかり最後まで見てしまうわたしはアホなのだろうか。
たぶんそうなのだろう。
でもそういうアホはたくさんいるので、そんなに恥ずかしいとも思わない。

そもそも英国女王への批判や、英国には未来がない、なんて日本人のわたしには知ったこっちゃない。
わたしはただ彼らのラウドなギターとキレのいいヴォーカルが素晴らしい、理想的な音を生み出したロックンロールバンドとして、ミシュランでいえば★★★の最高評価をしているだけなのだ。

でも、この一節は好きだ。

おれたちはゴミ箱に捨てられた花だ
機械みたいな人々にとって、おれたちは毒みたいなもんだろう
(written by Glen Matlock, John Lydon, Paul Thomas Cook, Stephen Philip Jones)

そしてこのビジュアル、ちょっとしたアートみたいなクリエイティヴなファッションも、どれだけ時代が変わっても永遠にカッコいいと思ってしまうわたしはやはりアホなのだろう。

最後は”No Future!”を連呼するどこまでもネガティヴな歌詞なのに、わたしはこの曲を初めて聴いた青春時代も、それを口ずさんでいるととても気分が良かった。

世界を鼻で笑うようなユーモアと、最高のロックンロールが持っている理由なきポジティヴなパワーは、あまりの世の中の冷酷さにもう凍死寸前だったわたしにとって、ほんの少しでも身体が温まり、生き延びようとする熱い気持ちが甦ってくる、かけがえのないものだったのだ。

なんなら今でもそんなに変わっていないのかもしれないけれど。