少年ナイフ/スペース・クリスマス(1991)

少年ナイフ ゴールデン☆ベスト

【女子ロックの快楽】
Space Christmas

少年ナイフは大阪出身の、タイガー魔法瓶株式会社で働いていたOLのなおことみちえ、なおこの妹あつこの3人で結成され、1983年に国内のインディーズ・レーベルからデビューした。

しかし日本よりもなぜか英米でウケて、86年にはアメリカでアルバムをリリースし、活動の拠点をアメリカに移した。

わたしは91年にこの「スペース・クリスマス」で初めて彼女たちを知った。
そのときの彼女たちはすでに「オルタナ系バンドの先駆者」のひとつで、ソニック・ユースやニルヴァーナなどが「姐さん」と慕うような存在であり、一緒にツアーを回ったりしていた。

古くはピンクレディーから、松田聖子や宇多田ヒカルなど、数々の日本人アーティストが海外進出しては玉砕するのを見て来たわれわれには、インディ系とは言え、アメリカのトップ・アーティストたちにリスペクトされるような日本人の女子バンドが存在するということを知って驚いたものだった。しかもそのことをほとんどの日本人が知らない。
たぶん今でもあまり知られていないけれど、その後も少年ナイフは活躍を続け、「世界一有名な日本人バンド」とも言われている。

この「スペース・クリスマス」を初めて聴いて、ラモーンズ風のポップなメロディーとハードなサウンドを融合したシンプルなロックンロールが、わたしは気に入った。
全編英語のアルバムをアルバムを出しているわりには、かなりたどたどしい日本人英語にもなんだか好感が持てた。

もちろん現在も現役で活動している。
公式ページのスケジュールを見ると、東京・大阪・名古屋のライブハウスへの出演から、北米ツアー、英国のフェス、オーストラリア&ニュージーランドツアーなど、世界を股にかけて活躍している。

凄いことだ。たぶん、わたしと同世代だと思うけれど。

彼女たちにもそろそろ国民栄誉賞を。