ミート・パペッツ/プラトゥー(1985)

Meat Puppets II

【グランジ・ロックの快楽】
Meat Puppets – Plateau

ミート・パペッツは米アリゾナ州出身の、カート(ヴォーカル&ギター)とクリス(ベース)のカークウッド兄弟とデリック・ボストロム(ドラム)の3人で結成されたバンドだ。ブラック・フラッグのグレッグ・ギンが創設したインディ・レーベル、SSTから1982年にデビューした。

パンク、ハード・ロック、そしてカントリーなども融合したスタイルのバンドで、独創的なソングライティングが特長だ。

まったく無名だった彼らの名前をロック・ファンのあいだで有名にしたのは、カート・コバーンだった。ニルヴァーナの原型はここにある。

カート・コバーンは最も影響を受けたアーティストにミート・パペッツを挙げ、MTVのアンプラグドでは彼らの曲を3曲もカバーした。

その影響もあってか、1994年のアルバム『トゥー・ハイ・トゥ・ダイ(Too High to Die)』は50万枚のセールスとなった。
このアルバムこそグランジ・サウンドの素晴らしいアルバムで、最初に彼らを聴くにはお薦めだが、ここではMTVアンプラグドでニルヴァーナがカバーした、『ミート・パペッツ2』収録曲「プラトゥー」を選ぼう。

グランジ・ロックとは良質なパンク・ロックと同様に、ただ薄汚くてノイジーで激しいだけのものではなく、耳に残るメロディやオリジナリティを追求したものだった。

ただただ音圧を上げた騒々しいだけのグランジやパンクは、すべて勘違いの代物だとわたしは思っている。

その意味で、ミート・パペッツはグランジの原点と言えるものだ。