≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その266
Stiff little fingers – suspect device
1979年にデビューしたアイルランドのパンクバンド。もうパンクバンドという他ない、実にパンクバンドらしいパンクバンドだ。パンク嫌いの方にはもう、ごめんなさいという他ない。
全力投球で直球ど真ん中、ツバが飛んできそうな、ギターの弦がバチバチ切れてしまいそうな、初期のクラッシュみたいな熱っついバンドだ。
歌詞の内容も社会派なので、テンションをどこまでも上げすぎてしまうとアジテーションみたいになってしまうものだけど、彼らはちょうどいいところでとどめてキャッチーな曲にしてしまうところに、音楽的なセンスを感じる。
それにしてもギターがいい音で録れたなあ。
このイントロだけでたいていのパンクロック好きの心を一瞬でつかむことができたに違いない。わたしもその、つかまれたひとりだ。
それにしても、「熱い」ということは素晴らしい。
わたしは年々その思いが強くなる。
熱い人間は社会の役に立つのである。
わたしは松岡修三氏をリスペクトしているけど、冗談でもなんでもなく、できればわたしもあんな人間になりたかった、と心から思うのだ。